AI(人工知能)を学べるプログラミングスクールを探している方のなかには、AI(人工知能)特化型のAidemy(アイデミー)とオンライン学習で人気のTechAcademy(テックアカデミー)が開講する「AIコース」のどちらに申し込むかで迷っている方も多いのではないでしょうか。
「アイデミーとテックアカデミーのどちらがいいの?」という方のために、この記事では、Aidemy(アイデミー)とTechAcademy(テックアカデミー)の料金や特徴を徹底比較します。
目次
結論|Aidemy(アイデミー)とTechAcademy(テックアカデミー)のどちらがおすすめ?
AI(人工知能)に特化したプログラミングスクールであるアイデミーと、テックアカデミーとで迷われているということはおそらくAI(人工知能)領域に関心を持たれているのではないでしょうか。
アイデミーは東京大学AIセンター長監修のベンチャー企業が運営するAI(人工知能)専門のプログラミングスクール。AI(人工知能)領域を未経験から仕事で生かせるレベルまで学びたいという方には非常におすすめです。
一方、テックアカデミーは今大人気のプログラミングスクールで、数多くの受講生を指導してきたからこそ蓄積された指導ノウハウやカリキュラム設計が強みでもあります。料金も比較的安いところも魅力の1つでしょう。
両校とも教室をもたないオンラインレッスンなのが共通点ですが、それぞれにメリットとデメリットがありますので、アイデミーとテックアカデミーの違いを比較したうえで、具体的にどんな人がアイデミーとテックアカデミーに向いているのかご説明します。
Aidemy(アイデミー)とTechAcademy(テックアカデミー)の違い
アイデミーとテックアカデミーを比較した結果、両者の間には主に5つの大きな違いがあることが分かりました。
- 【カリキュラムの専門性】アイデミーはAI(人工知能)専門のプログラミングスクール。
- 【カリキュラムの内容】アイデミーはオーダーメイドでカリキュラムの内容を調整してもらえる。
- 【料金】料金はテックアカデミーの方が16万円安い。
- 【メンターの役割】テックアカデミーではパーソナルメンターが技術的な指導もカリキュラムの進み具合も担当するが、アイデミーでは技術的な指導はパーソナルメンターが担当し、カリキュラムの管理はCS担当というスタッフが行う。
- 【転職支援】アイデミーでは希望すれば企業の紹介も受けられる。テックアカデミーではスカウトサービス上で自ら就職活動を行う。
Aidemy(アイデミー)がおすすめな人
TechAcademy(テックアカデミー)がおすすめな人
Aidemy(アイデミー)とTechAcademy(テックアカデミー)の概要
アイデミーとテックアカデミーの違いを詳しく見る前にそれぞれのスクールの概要を簡単にご紹介します。
Aidemy(アイデミー)の概要
アイデミーは、オンライン限定のAI(人工知能)特化型プログラミングスクールです。
アイデミーを利用する場合、46種類の学習コンテンツから1種類ずつ購入するか、3ヶ月・6ヶ月・9ヶ月のパッケージプランに申し込むか、これらのどちらかを選択します。
- 学習コンテンツを1コースずつ購入する
- パッケージプランの「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」
1.学習コンテンツを1コースずつ購入する
アイデミーには46種類の学習コンテンツが用意されているので、自分が学びたいと思う箇所だけを選んで学習可能です。1種類の料金はおよそ1,000円〜6,000円で、一度購入すれば、期間に限定なくいつでもアクセス可能です。
次で紹介するパッケージプランよりも料金が安いので、「Numpyの基礎を勉強したい」「本を読んでもわからなかったのでPandasを集中的に学びたい」など、自分が何を学習すれば良いのかに関して明らかな方はコースを1種類ずつ買う、こちらの利用方法がおすすめです。
ただし、この「1コースずつ購入する」プランでは、疑問点をエンジニアに質問したり、コードレビューを受けたりすることはできません。あくまでも学習コンテンツを購入するだけになりますので、もしもエンジニアに質問や相談をしたいという場合は、次で紹介する「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」の利用をおすすめします。
2.パッケージプランの「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」
「自分がどの学習コンテンツを学べば良いか分からない」「目的に合わせてカリキュラムを作って欲しい」「わからないことをエンジニアに質問したい」「教えてくれる指導者がいて欲しい」という方は「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」がおすすめ。
3ヶ月プラン・6ヶ月プラン・9ヶ月プランの3種類から受講期間を選べば、自分の目的や、やりたいことにとって最適なカリキュラムを組んでもらえます。
基本的にはオンライン教材を活用して自習でカリキュラムを進めますが、わからないことがあればいつでもチャット(Slack)でエンジニアに質問可能。リアルタイムで質問に答えてもらえる時間は17時〜22時ですが、時間外でも質問を送りさえすれば遅くとも24時間以内には返信をもらえるルールなので、早朝や深夜など、自分の都合の良い時間を活用して勉強を進められます。
また、チャットでのやりとり以外にも、Web通話でエンジニアと25分間直接話せる機会が週2回あります。Slackでは質問するのが難しかった箇所を口頭で質問しても良いですし、転職やキャリアアップについて相談するのもOKです。
さらに、「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」では、CS(カスタマーサクセス)担当のスタッフが学習の進み具合を管理してくれます。進捗が遅れていたり、カリキュラムへのログイン履歴が一定期間ない場合にフォローが届いたりなど、オンライン学習でも挫折しないサポート環境があります。
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TechAcademy(テックアカデミー)の概要
テックアカデミーはオンライン型のプログラミングスクールです。JavaやRuby、Webデザインなど、幅広いラインナップのコースがありますが、AI(人工知能)を学びたいという方には「AIコース」「はじめてのAIコース」がおすすめです。
1.AIコース
AIコースでは、データ分析を行うためのPythonライブラリ「Pandas」、機械学習を実践するためのライブラリ「scikit-learn」、ディープラーニング(深層学習)のためのライブラリ「Keras」、Googleが開発した画像や音声認識に秀でた機械学習ライブラリ「TensorFlow」を扱いながら、回帰モデルの作成(教師あり学習)、クラスタリングの実装(教師なし学習)、商品に関するレビューの評価分析(自然言語処理)、画像認識(ディープラーニング)などを実践します。
ただし、AIコースはPythonの知識がある人を対象にしたコースです。「Pythonを勉強したことがないけれど、AI(人工知能)の技術を学びたい」という場合は、「Pythonコース」とセットで受講するのがおすすめです。
4週間 | 8週間 | 12週間 | 16週間 | |
AIコース | 139,000円 | 189,000円 | 239,000円 | 289,000円 |
Pythonコース | 139,000円 | 189,000円 | 239,000円 | 289,000円 |
AIコース + Pythonコース |
248,000円 | 288,000円 | 328,000円 | 418,000円 |
▲セットで受講するとお得です。
2.はじめてのAIコース
はじめてのAIコースは、AI(人工知能)とは何か?など、概念的な知識を学ぶのがメインになります。「AI(人工知能)に関心があるけど、プログラミングも未経験なので、まずは体系的に学びたい」という方におすすめのコースです。
はじめてのAIコースはあくまでも入門編のコースになるので、Pythonを含め、プログラミングの実践的な学習はカリキュラムの範囲外です。「サービス開発をするためにAI(人工知能)を学びたい」という方は、PythonコースとAIコースをセットで受講するのをおすすめします。
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Aidemy(アイデミー)とTechAcademy(テックアカデミー)の基本情報を比較
アイデミーとテックアカデミーのサービス内容を詳しく比較していきます。
1.受講形式(オンラインor通学)を比較
アイデミーもテックアカデミーもオンライン限定のプログラミングスクールなので、受講形式に違いはありません。
パソコンとインターネット環境さえあれば時間や場所を問わず学習できます。
2.学習の進め方(自習or授業)を比較
学習の進め方に関しても、アイデミーとテックアカデミーに違いはありません。アイデミーもテックアカデミーも、授業はなく、オンライン教材を活用しながら自習でカリキュラムを進め、わからない点をチャットかオンライン面談で質問するスタイルです。
3.料金を比較
アイデミーとテックアカデミーを比較検討されている方の多くはAI(人工知能)を学ぶ意欲のある方でしょう。ここではAI(人工知能)に関して学ぶ場合の料金比較を行います。
アイデミーの場合は、①46種類ある学習コンテンツを1種類ずつ購入する(1コースあたりおよそ1,000円〜6,000円)②パッケージプランの「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」を受講するかの選択になります。
また、テックアカデミーでAI(人工知能)を学びたい方におすすめのコースは①「Pythonコース+AIコースセット」②「はじめてのAIコース」③「AIコース」となります。
下の表でそれぞれの料金を比較してみましょう。
※テックアカデミーの「AIコース」と「はじめてのAIコース」にはPython学習は含まれません。Pythonの基礎から学びたいという方は、アイデミーのプレミアムプランかテックアカデミーの「AIコース+Pythonコースセット」を受講しましょう。
コース名 | 料金 | Python |
アイデミー プレミアムプラン 3ヶ月 |
480,000円 | ◯ |
テックアカデミー AIコース 12週間 |
239,000円 | × |
テックアカデミー はじめてのAIコース 12週間 |
239,000円 | × |
テックアカデミー AIコース + Pythonコース 12週間 |
328,000円 | ◯ |
料金を比較すると、アイデミーよりもテックアカデミーの方が15万円ほど安い料金設定です。そのぶん期間が短くなります。
質問環境や学習のサポート体制にはほとんど差がありませんが、アイデミーの場合はカリキュラムの内容をオーダメイドで調整してもらえます。AI(人工知能)特化型スクールの分、より踏み込んだ内容の学習や指導を時間をかけて受けられるところがメリットです。
4.質問方法を比較
アイデミーは、「Aidemy Premium Plan(アイデミープレミアムプラン)」の受講生に限定して質問可能で、テックアカデミーの場合はコースに関係なく受講生全員が質問可能です。
- アイデミー(1コースずつ購入する場合):質問不可
- アイデミー(プレミアムプラン):質問可
- テックアカデミー:質問可
質問の方法ですが、アイデミーもテックアカデミーもチャットとオンライン面談の2通りを使い分けて行います。
アイデミー | テックアカデミー | |
チャット質問 対応時間 |
17時〜22時 (5時間) |
15時〜23時 (8時間) |
オンライン面談 頻度 |
週2回 (1コマ25分) |
週2回 (1コマ30分) |
チャット質問は、アイデミーは17時〜22時、テックアカデミーは15時〜23時で対応してもらえます。対応時間の長さは、テックアカデミーの方が長いですが、アイデミーでも遅くとも24時間以内には返信が届くルールになっています。
オンライン面談は、アイデミーとテックアカデミーの両方とも週2回受けられます。
アイデミーでは、オンライン面談を担当するのはパーソナルメンターとCS担当のスタッフです。パーソナルメンターにカリキュラムのわからないところを口頭で質問しても良いですし、CS担当のスタッフにカリキュラムの進め方について相談することもできます。面談の前に希望を出して、パーソナルメンターとCS担当のどちらと面談をするかを都度決められるので、状況に応じて使い分け可能です。
また、テックアカデミーでオンライン面談を担当するのはパーソナルメンターです。テックアカデミーではパーソナルメンターがプログラミングの指導とカリキュラムの進み具合の管理の両方を担当します。オンライン面談は基本的に固定の曜日と時間帯で行うため、その都合に合うスタッフがメンターとしてアサインされます。
ちなみに、アイデミーもテックアカデミーもオンライン面談を担当するのはパーソナルメンターですが、チャット質問に対応するのはパーソナルメンターとは限りません。その都度タイミングが合ったメンターが対応するため、対応するメンターは都度異なります。
5.メンターを比較
アイデミーではプログラミングの技術的な指導を行うパーソナルメンターと、カリキュラムの進み具合を管理するCS担当が受講生の学習をサポートします。
メンター:チャットで技術的な質問に答える(17時〜22時)。オンライン面談で技術的な質問に答えたり、キャリアに関する相談に答えたりする。
CS担当:カリキュラムの進み具合を管理する。オンライン面談で話すこともできる。
アイデミーのメンターは独自の技術試験と面接(適性検査含む)を合格しないと採用されません(採用率はわずか20%)。ただし、講師経験や現場での実務経歴は求めていないため、工学系大学院の学生もいれば、社会人エンジニアもいるなど、メンターのバックグラウンドはさまざまです。
一方、テックアカデミーでは、パーソナルメンターがプログラミングの技術的な指導とカリキュラムの進み具合の管理の両方を担当します。
パーソナルメンター:プログラミングの技術的な指導とカリキュラムの進み具合の管理を行う。オンライン面談では、受講生と相談しながら「次回の面談までに◯◯まで進めておく」などの学習計画を立てて、途中で挫折しないようにサポートする。
テックアカデミーのメンターは、全員が現役のエンジニアです。普段は開発の現場で働きくエンジニアが、副業やフリーランス業の1つとしてテックアカデミーのメンター業務を行っています。
6.就職支援・転職支援を比較
アイデミーの場合は、受講期間のなかに就職・転職支援が含まれています。したがって、学習と並行しながら就職・転職活動を行うことにはなりますが、AI(人工知能)領域に特化しているからこそ得られる業界の最新の情報にアクセスできる環境で転職活動ができます。また、希望があれば就職先企業の紹介も受けられます。
一方で、テックアカデミーでは、受講生全員が利用できる転職・就職支援サービス「TechAcademyキャリア」を利用できます。「TechAcdemyキャリア」は、受講生と企業をつなぐプラットフォームです。企業の担当者は、受講生が登録した自己紹介文や、学んでいるコース、ポートフォリオ(独自制作物)、さらにはパーソナルメンターからの評価などの情報を閲覧でき、良いと思った受講生にスカウトメールを送ることができます。もちろん、受講生自ら企業を探すことも可能です。
7.カリキュラム(教材)の閲覧期限を比較
アイデミーもテックアカデミーも、卒業後も教材を自由に閲覧することが可能です。
とくに、テックアカデミーの場合はオンライン教材なので、常にアップデートされた、最新の状態の内容に触れられます。
8.受講期間の延長を比較
アイデミーもテックアカデミーも受講期間を延長できます。
それぞれの延長料金は、アイデミーが月額¥150,000(税抜)、テックアカデミーが4週間69,000円です。
9.返金保証を比較
アイデミーには、受講開始日を含む14日間以内に申し出ることで受講料を全額返金してもらえる保証があります。
一方、テックアカデミーには返金保証がありません。
10.学習時間を比較
アイデミーの場合は、プレミアムプランを3ヶ月間受講する場合、1週間あたり14〜23時間(プログラミング初心者の場合)の学習時間が必要です。
一方、テックアカデミーの場合は、1コースあたりの学習時間の目安が160時間なので、PythonコースとAIコースをセットで受講する場合は合計320時間の学習時間を確保する必要があります。
合計 | 1週間あたり | 1日あたり | |
アイデミー プレミアムプラン |
192〜276時間 | 14〜23時間 | 2〜3時間 |
テックアカデミー AIコース |
160時間 | 13時間 | 2時間 |
テックアカデミー Pythonコース + AIコース |
320時間 | 26時間 | 4時間 |
まとめ
ここまでアイデミーとテックアカデミーを比較してきました。
アイデミーとテックアカデミーでは無料で相談できるオンライン説明会を開催しています。
- アイデミー:スタッフに個別相談できる
- テックアカデミー :スタッフに個別相談できる+カリキュラムを1週間体験できる
講師の雰囲気や教科書のわかりやすさなど、実際に試してみないと知ることができないこともたくさんあるでしょう。アイデミーやテックアカデミーに少しでも興味があれば、試してみてはいかがでしょう。